新・ことば事情
4625「ウエアーのアクセント」
2012年2月7日の夜11時半ごろ放送のTBS(MBS)のスポーツニュースで、青木キャスター(女性)がゴルフの石川遼選手に対してインタビューしている中で、
「ウ/エアーがマスターズカラーですが」
と「ウエア」を「平板アクセント」で、しかも「語尾を伸ばして」話していました。
『NHK日本語発音アクセント辞典』では、
「ウ/エ\ア」
という「中高アクセント」しか載っていません。表記も発音も、
「『エ』が大きい」
のですね。最近は「小さい『ェ』」で表記して発音もそのようにする、
「ウェ\ア」
というのも出てきています。
いわゆる「専門家アクセント」(その言葉をよく・頻繁に使う人たちのアクセント)は「平板化する傾向」にあるということですから、
「青木キャスターも普段からよく『ウエアー』という言葉を使う」
か、もしくは、
「よく使うであろう石川選手に合わせる形で『平板アクセント』を意識して使った」
か、はたまた、
「何も考えていなかった」
なのか?果たしてどれでしょうね?