新・ことば事情
4622「飯切」
ちらし寿司を作るときに、「寿司飯」を作るのに使う、ご飯を入れる「たらい」みたいなものを、何と言うかご存じですか?
「飯切(はんぎり)」
と言うそうです。きょう(2月20日)の「ミヤネ屋」の名物コーナー「林先生のスパルタ料理塾」で放送していました。
あまり家で「ちらし寿司」など作らないし、その「飯切」もないので、私はその名前を知りませんでした。
しかし「ミヤネ屋」のIディレクターは、
「え?道浦さん、知らないんですか?私は知ってましたよ。よく、手巻き寿司とか作るときに、使いますよ」
とのこと。そうだったのか。
ところが、『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『明鏡国語辞典』『新明解国語辞典』『広辞苑』『三省堂国語辞典』にも「飯切」は載っていませんでした。
もしかして、関西弁?と思って『大阪ことば事典』(牧村史陽編)も引きましたが、載っていません。『現代用語の基礎知識2012年版』にも載っていません。
Google検索(2月20日)では、
「飯切り」= 9840件
「飯切」=7万6000件
も出てきて、見てみると確かに、
「すし飯を作る"たらい"のような"たが"がはまった木製の容器」
でした。