新・ことば事情
4616「霊能者と霊能力者」
「ミヤネ屋」で、オセロの中島知子さんと自称"霊能者"の女性との関係のニュースを取り上げました。それらのテロップをチェックしていたところ、スタッフから質問が。
「『霊能者』と『霊能力者』の違いは何でしょうか?」
うーん、全然気づかなかった!「力」が入るかどうか、ですね。
『精選版日本国語大辞典』では、
「霊能者」=心理的異常体験に基づいて、神霊会界と日常世界を結びつける宗教的職能者。霊媒、シャーマンなど。
と載っていますが、「霊能力者」は載っていません。『デジタル大辞泉』『広辞苑』『明鏡国語辞典』も同じ。『新明解国語辞典』はともに載っていません。
思うに、「霊能者」という言葉と「超能力」あるいは「霊能力」(?これも辞書に載っていない)が、くっついてできた新しい言葉が「霊能力者」なのではないでしょうか?
Google検索では(2月15日)
「霊能者」= 403万件
「霊能力者」=187万件
でした。