新・読書日記 2012_015
『電化文学列伝』(長嶋有、講談社文庫:2011、11、15第1刷)
長嶋有の面目躍如と言うか、よくこんなところ(小説の中で取り上げられ、表現されている電化製品)なんてところに目が向くな、と。フェチ系ですね、ここまでくると。マニアです。似たようなもので思い出したのは、子供の頃に切手を集めていたが、そういった切手収集家の間でも、「電車」とか「蝶」とか「動物」とか、「動物」でも「パンダ」だとか「犬」だと「猫」だとか、テーマを決めて(絞って)集めている人たちがいたが、それに似ている気がする。そういった「狭い世界」を一度味わってみるのも、いいかもしんない。
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