新・ことば事情
4603「天敵2」
「平成ことば事情4436」でも書いた「天敵」の続きです。(ちょっと、間が開いてしまいましたが。)
2011年11月24日の朝刊各紙のスポーツ欄、大相撲九州場所で横綱・白鵬が、稀勢の里と対戦して勝ったことを報じるもの。各紙の「見出し」は、
(読売)「白鵬 天敵・稀勢封じ」
(朝日)「天敵」冷静に寄り切り
(産経)「白鵬全勝綱の意地 天敵・稀勢の大関取りに"壁"」
本文のほうは、読売と朝日だけですが。
(読売)「唯一無敗の白鵬は、厳しい攻めで難敵の稀勢の里を退け、11連勝とした。」
(朝日)「1年前に連勝記録を『63』で止められた天敵を冷静に退けた。」
というように、「天敵」を使っていました。
いまや、新しい意味での「天敵」も新聞のスポーツ欄でも定着したということですかね。