新・ことば事情
4589「ペラペラとすらすら」
『日本語の難問』(宮腰賢、宝島新書)は、確かにかなりの「難問」が詰まった本でした。その中で、
「日本語を流暢にしゃべることを『ペラペラ話す』とも『すらすら話す』とも言うが、どう違うか?」
というQ&Aがありました。この本での答えは、
「ペラペラはマイナス評価、すらすらはプラス評価」
であると記されていました。うーん、たしかに。
この本に書かれていないこととしては、「すらすら」は「話す」以外に「書く」「解く」などにも使えるのに対して、「ペラペラ」は「話す」「しゃべる」=口からの発声に関するものにしか使えない、という点ではないでしょうか。そこが「マイナス評価・プラス評価」ということにもつながるのかもしれませんが。
そんな気がしました。