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『道浦TIME』

新・ことば事情

4577「柱」

 

「フィリピンから 戦没者の遺骨127柱が かえってきました」

 

という文章。アナウンサーにとってのポイントは、

「『127柱』の『柱』の読み方」

です。「ちゅう」でしょうか?「はしら」でしょうか?それとも濁って「ばしら」でしょうか?

正解は、

「はしら」

です。(「ばしら」もたぶん可)

『広辞苑』を引くと、「柱(はしら)」は、

 

「神・霊または高貴な人を数えるのに用いる語」

 

また、『数え方の辞典』(飯田朝子編・小学館)を引くと、「柱(はしら)」は、

     古く、木には神が宿ると言われたことから、日本古来の神・神体・神像を数えます。(例)「二柱の神」

     位牌(いはい)・遺骨を数えます。(例)「位牌2柱」

     英霊を数えます。

     高貴な人を数えます。

となっていました。

去年の夏に、某キー局のアナウンサーが「127柱」を「127チュー」と読んで、すぐにメーンの年配司会者が訂正したという出来事があったそうです。

私たちも気をつけたいと思います。

助数詞は大切ですね、日本語にとって。

 

(2012、1、15)

2012年1月23日 11:20 | コメント (0)