新・ことば事情
4545「萩原朔太郎の朔」
何かの本を読んでいたら、
「旧暦の六月一日は『むけの節句』または『衣脱(きぬぬぎ)の朔日(さくじつ)』」
と書かれているのを見て「ハッ」としました。この、
「朔日」
というのは、
「一日」
のことですよね。「八月一日」は略して「八朔」。これは京都でも言われるし、三重の「赤福」では八月一日には特別な、
「八朔餅」
というのを売り出したりしていると聞いたことがあります。つまり、
「朔=一」
ですね。ということは、詩人の、
「萩原朔太郎」
の名前の「朔=一」とすると「朔太郎」というのは、
「一太郎」
ということなのでしょうか?
急にそんなことを考えてしまいました。