新・ことば事情
4542「七十七銀行の前」
先月、岩手県盛岡市に行きました。そのとき、盛岡市の中心街をブラブラしていたら、立派なレンガの建物が。
「七十七銀行」
だそうです。昔の銀行はこのように全部ナンバーリングされたものが、そのまま銀行の名前になっていたのですね。旧制高校のような感じ。大阪の豊中市の中学校も、
「第十三中学」
のように数字で名前が付いていて、結構大きな数字の中学がありましたが、昨今は少子化で合併することもあるとか。「三中」と「十二中」が合併したら「十五中」・・・にはならないそうですが。
「数字」から名前が変わったところもあれば、新潟に本店がある
「第四(だいし)銀行」
のように、現在も数字がそのまま残っているところもある。私の生まれ故郷・三重県の伊賀上野にある(本店は三重県津市)のは、
「百五銀行」
と、かなり大きな数字ですが、盛岡の「七十七銀行」も、そういった「数字が残った銀行名」の一つ。この「七十七」を、
「ななじゅうなな」
と読んではいけません、
「しちじゅうしち」
です。
なんてことを考えながら、目を交差点の向こうに転じると、そこにはコンビニエンスストアの「セブンイレブン」が。それを見て、
「おお~っ」
と声を上げてしまいました。「セブンイレブン」の店舗のガラスに、こう書かれていたのです。
「セブン銀行」
つまり盛岡には、
「七十七銀行の前にセブン銀行がある」
のです!なんと「ラッキーセブン」がつながっている街なのでしょうか!いい街ですよねえ・・・。それがどうした!?と言われれば、ただそれだけのお話でした。