Top

『道浦TIME』

新・読書日記 2011_219

『新明解国語辞典・第七版』(三省堂、山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・山田明雄・上野善道・井島正博・笹原宏之:2012、1、10)

 

7年ぶりに改訂された第七版!待ってました!今回は笹原宏之さんもメンバーに入ってますね。同世代の早稲田の教授。国立国語研究所時代に一度お会いしています。またアクセント関係は上野善道さんが。お会いしたことはないですが、お名前はよくお聞きしています。山田忠雄主幹が第5版編纂中に亡くなり、そのあとをついだ柴田武さんも亡くなり、辞書を連綿と作り続けるということがいかに大変か、よくわかります。そのあたりは三浦しをんさんの『舟を編む』をぜひお読みください。

さて、第七版、これからじっくり読むとして、パラパラと二時間ほど、買ってきた日に読んで気付いた間違い、「ワン」の3番目の意味、野球でワンストライクの意味だと書いてある用例がワンスリー、またワンボールの意味だと書いてある用例がツーワン。これは第5版から変わっていませんが、近年、ストライクとボールのコールは、メジャーリーグにあわせて、ボールが先でストライクが後に変更されましたから、この用例は間違いです。しかもまだ慣れてないので、ワン・ツーのような言い方はあまりしない。ワンボール・ツーストライクのように言ってます。そのあたりの事情が反映されていないのは、スポーツ用語の担当者がいなかったのではないでしょうか?今回の東日本大震災に触れている序文は必読でしょう。また、福島原発の事故関連で、「除染」が見出し語に入りましたが「建屋」が入っていないのは残念。「カルボナーラ」は載っていたが「ジェノベーゼ」は載っていない。さあ、これからじっくり読むぞう!

 

 


star4

(2011、12、06購入)

2011年12月13日 19:00 | コメント (0)