新・読書日記 2011_224
『君のいない食卓』(川本三郎、新潮社:2011、11、30)
これはせつなく重く、そしてある意味さわやかに、心に残る珠玉のエッセイ集ではないか。文句なく五つ星。悲しい。せつない。はかなくも深い夫婦愛は、男の子弱さ、女の強さを余すところなく伝えていると思う。あったかい豆腐、さっそく作ってみたい!妻と思わず話し込んでしまった!BGMは当然坂本冬美で『まだ君に恋してる』でしょう!帯がまた悲しい名文「何を食べても、思い出す。~『食』を語ることで、ひそやかに亡き妻を昔のことを記憶にとどめたい。」~文芸・映画評論の第一人者による「食エッセイ」の名品。
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