新・読書日記 2011_221
『社畜のススメ』(藤本篤志、新潮新書:2011、11、10)
刺激的なタイトル。著者は私と同い年、大阪市大卒、元USEN取締役。主に入社1~5年目ぐらいの人を「読者」と想定しているように思う。勝間和代さんなどの著書が、凡人に間違った考えを与えやすいなど、やんわりと。冒頭に山口瞳が出てきたり、「白書」からのデータの引用など、タイトルの過激さとは異なり、やさしく説明しているように思える。企業の歯車、つまりチームワークを身につけることが、若いうちは大事、個性の発揮はそのあとに自然に、と。「送りバントは嫌い!俺は全打席ホームランを狙いにいく」...ほうがかっこよくておもしろいが、そんなにうまくいくはずない。そんな感じか。
「社畜」という言葉を広めたのは「佐高信さん」だとも。そうだったか。そうだったような気がする。たぶん、今から20年ぐらい前ですよね。今見ると、かえって新鮮。
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