新・読書日記 2011_228
『センス・オブ・ワンダーを探して~生命のささやきに耳を澄ます』(阿川佐和子・福岡伸一、大和書房:2011、11、1)
阿川佐和子さんと生物学者で青山楽員大学教授の福岡伸一さんの対談集・・・というか、聞き手は阿川さんで、しゃべり手は福岡ハカセ。(この呼び方は好きじゃないが)
「動的平衡」を説く福岡先生のコメントの中にこういうのがあった。
「生命だけじゃなく自然環境も動的平衡だし、サッカーのチームプレーや政治や経済も動的平衡かもしれないと拡張して考えることもできる。」(92ページ)。
アッと思った。
「これは、バルセロナじゃないか!」
クラブワールドカップで素晴らしいプレーを見せたバルセロナの選手たちの動きは、まるでチームがひとつの有機体として機能しているようだった。まさに福岡先生の言う「動的平衡」のお手本のように見えたのだった。
うーむ、すごいなあ、バルセロナ、そして生き物の世界は。バルセロナというサッカーチームはひとつの生き物です。
「センス・オブ・ワンダー」って、なんかかっこいい響きだな。
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