新・ことば事情
4523「贈呈と授与」
11月は褒章のシーズンです。
11月2日の「ミヤネ屋」で「勲章」の話題をお伝えしました。その際に、「紅綬褒章」を、
「贈呈」
というスーパーが発注されていました。これに何か違和感を覚えて修正しました。やはり「勲章」は、
「授与」
ではないでしょうか?これが(「勲章」を)、
「贈る」「贈った」
ならばOKだったと思いますが・・・。また、「感謝状」ならばは「贈呈」でOKのような気がします。
これはやはり「勲章」は「国」から、「天皇陛下」からいただくのに対して、「感謝状」は一般同士でやり取りされるからでしょうか?「授与」は「授ける」ですから、
「上から下へ贈る」
というイメージがあります。だから「卒業証書」も「先生から生徒へ」の「授与」であって、けっして、
「卒業証書、贈呈」
とは言いません。これに対して。「贈呈」は、
「同等あるいは目上に対して贈る」
ものなのでしょうね、基本的には。感覚的なものですが、おそらくきっちりとその背景はあるのだと思いました。