新・ことば事情
4509「ジャック・ザパン」
11月10日の「ミヤネ屋」の「ヨミ斬りタイムズ」の冒頭で、五十嵐アナウンサーが、
「ザック・ジャパン」
と言うべきところを、
「ジャック・ザパン」
と"わざと"(?)間違えてウケを狙いましたが(ウソ)、こういう言い間違いの現象を、
「音韻転換」
と言います。似た音が前後で入れ代わってしまうものです。
これまでにも、
「ジューガツ・ハナガタ・カブキ(十月花形歌舞伎)」
と言おうとして、
「ジューガタ・ハナガツ・カブキ」
と言ってしまったり
「トコロデ、ソンナ」
と言おうとして、
「ソコロデ、トンナ」
と言ってしまった人や、台風中継で
「波(なみ)のうねり」
と言おうとして、
「うみのなめり」
と言った人もいました。渋滞のヘリ中継で「関越自動車道」は言えたのだけど、
「東北自動車道」
を、
「東北自動車ジョー」
と言った人もいました。
気持ちはよくわかります。
英語では「spoonerism」と言い、日本語の訳語では、
「頭音転換」
とも言うそうです。