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『道浦TIME』

新・ことば事情

4505「なむあみだぶ」

 

京都・長岡京市の「光明寺」で親戚の法要に出ました。浄土宗だそうです。法然上人。

そこで聞いていた読経の念仏が、

「なんまいだぶ、なんまいだぶ、なんまいだぶ・・・」

と、最後の「つ」は言わないのですね。本来は、

「南無阿弥陀仏」

ですから、

「なむあみだぶ

となるはずで、実際に一連のお経の中で1回だけ、一番最後のほうでは、ちょっとスピードを緩めて、

「なむあみだぶつー

「つ」を伸ばして言うのです。それを聞いて、ハタと思い当たりました。

「『南無阿弥陀仏』の最後の『ツ』は、『母音の無声化』が起きるのだ!だから、聞こえにくいし、続けて言うときには省略されるのではないか?」

と。「母音の無声化」の次に起きるのが「促音化」で、その先には(語尾の母音の無声化の場合などは)「音の脱落(省略)」が起きるのではないか?

同じように、「十三日」という日付を言うのに、お坊さんは、

「ジューサニチ」

「ン」を脱落させていました。これも「ジューサニチ」は、

jyuu san niti

「ン」と「ニ」の子音「n」の子音が続くので、省略されているのでしょう。こういったことは、よく起きるのだと思います。

私も、場所が場所だけに、少し「悟り」を開いたのかもしれません。なんちゃって。

「南無阿弥陀仏~」

 

(2011、11、13)

2011年11月18日 12:51 | コメント (0)