新・ことば事情
4502「立ち居振る舞い」
先日、「ミヤネ屋」の放送を見ていたら。
「たちふるまい」
という言葉が流れました。あれ?それって、
「たちい・ふるまい」
なんじゃないのか?と思って原稿を確認したところ、原稿が、
「立ち振る舞い」
と間違って書かれていて、それがそのまま読まれてしまったことが分かりました。
×「立ち振る舞い」→○「立ち居振る舞い」
なのですが、実際に読んで(話して)みると、
「たちい」
の部分が、
「ta chi i」
と、「イ」の母音が2回続くため、「タチイ」ではなく「タチ」に聞こえることがあります。それを耳で聞いていると、「立ち振る舞い」だと思ってしまうのも、分からないではありません。
しかし、意味を考えると、「立ち」に対応するのが、座わった状態である「居」なのです。。これが「対」になって「立ち・居」であることが分かっておれば、こういう間違いは起きないのでしょうが・・・なかなか、わかっていないのでしょうね・・・。