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『道浦TIME』

新・ことば事情

4498「音楽プレーヤー」

 

電車に乗っていたら、車内放送で、

「車内で音楽プレーヤーなどをご使用の際は、周りのお客さまのご迷惑にならないようお願い致します。」

と言っていました。ここで出てきた、

「音楽プレーヤー」

という表現は、「ウォークマン」とか「ipod」とかの「個別の商品名」でなく、「一般名詞」ですが、いつのまにか定着してるなあ。放送では、これに「携帯」をつけて、

「携帯音楽プレーヤー」

という言い方もしますが、ちょっと長いですね。「音楽プレーヤー」で分かるよなあ。

でもそれだったら、LPレコードやEPレコード、SPレコード、ソノシートなどをかける、

「レコードプレーヤー」

だって、「音楽プレーヤー」の一つに分類されますよね。「カセットプレーヤー」だって「音楽プレーヤー」に違いありません。「CDプレーヤー」でもそうです。それが、

「音楽を録音した記録媒体」

の名前を「プレーヤー」の前に付ける命名方式ではなくなった。これまでの命名方式の最後のものは、

「MP3プレーヤー」

という呼び方ではあるまいか?

技術が進みすぎて、記録媒体が次々代わる時代大きな「くくり」の名前で呼ぶほうが、わかりやすいということでしょうかね。

 

(2011、11、13)

2011年11月14日 00:18 | コメント (0)