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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_190

『政治家はなぜ粛々を好むのか~漢字の擬態語あれこれ』(円満字二郎、新潮選書:2011、10、25)

 

元・大修館書店の編集者であった円満字二郎さんといえば、この分野(漢字と日本語)での第一人者の一人。フリーに(物書きに)なられてからも、精力的に「時代と漢字と言葉」に関する書物を著している。その円満字さんの最新刊がこちら。タイトルも「たしかにそうだな」と思わせるが、内容を読むと、池上彰さんばりに「そうだったのか!」といわされること請け合い。「粛々」は「漢字の擬態語」だったのだ!そんな分野(漢字で書かれた擬態語=中国語の擬態語)があるなんて思いもしなかった。堂々、丁寧、辟易、颯爽、酩酊、逡巡・・・などなど!まさに目からウロコ。

で、この本の「書評」を、なんと私が書くことになって、書いてしまいました。新潮社のPR誌『波』の11月号で、1ページだけ、書かせていただきました!「粛々」と「シクシク」の関係について・・・・是非そちらもお読みください。あ、まずは本書を読んでくださいね。知的刺激で興奮しますよ!

 

 


star5

(2011、10、27読了)

2011年11月10日 12:24 | コメント (0)