新・読書日記 2011_201
『悪党~小沢一郎に仕えて』(石川知裕、朝日新聞出版:2011、7、30第1刷・2011、9、5第5刷)
考えさせられて、深みが出る気がした。
これだけ読むと、
「小沢一郎って、なんか、ひどい人」
と感じる。そういうふうに著者が(少なからず)思っているように感じる。
でも、本当に小沢一郎が嫌いで憎いのであるならば、こんな本は書かないだろう。小沢一郎に1票を入れた人だし。本の最後で、短いけれど著者は小沢一郎と、対談もしているし、やはり小沢の魅力を伝えようとした本なのだろう。「悪党」というのは、「悪者」と言う意味ではなく、例の鎌倉時代から南北朝時代にかけて出てきた武装集団に引っ掛けたのではないかと思う。
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