新・読書日記 2011_192
『鉄の骨』(池井戸潤、講談社:2009、10、7第1刷・2010、7、1第7刷)
シンプルなタイトル。鉄の骨、つまり鉄骨。舞台は中堅ゼネコン。描いたものは「談合」。「一松建設」・・・いちまつ・・・当然、ある実在の建設会社を巡る実際の事件の想像してしまうが、そこは小説、フィクションの世界。
建設業界の人なんかは、ドキドキワクワクしながら読んだのではなかろうか?政治家も?
この小説の中で、談合を取り仕切る人物を「(業界の)天皇」と呼んでいて何度も出てくる。これは「平成ことば事情」で書きますね。(以前も書いたけど)
これだけの長編小説を一気に読ませるためには、かなり業界の事情にも通じてないといけないし、大変な取材があったのだろう。『下町ロケット』と同じくらい読み応えのある小説でした!
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