新・ことば事情
4496「ソウルフード」
「ミヤネ屋」の放送が終わって、午後4時台の『秘密のケンミンSHOW』の再放送を見ていたら、
「なにわのソウルフード・たこ焼き」
ということばが出てきました。この中の、
「ソウルフード」
は、この前『ミヤネ屋』の中の「高田タクシー」のコーナーの原稿をチェックしていた時にも出てきました。その時は安芸の宮島(広島)を旅していたのですが、
「宮島のソウルフード」
という表現でしたが、違和感があったので原稿を直しました。
「宮島の郷土料理」
に直したと思います。
そもそも「ソウルフード」とはどんな料理なのでしょうか?
「高級料理ではない」が、「B級グルメ」よりは「高級な感じ」を出そうとしているのではないでしょうか?雑誌『Meets(ミーツ)』などの記事が起源でしょうか?
「ソウル=魂」
と言うからには、「昔からの伝統料理」かつ「庶民的料理」なのでしょう。
「ソウルフード」でネット検索すると、
「その地域の人たちのアイデンティティーや郷愁を感じさせる料理」
とありました。あ、「ソウルミュージック」とも関連するか。そうすると、
「おふくろの味」
のことかな?すんなり、そう言えばいいのに、という感じが・・・。
『現代用語の基礎知識2011』を引いてみたら、載っていました!
「ソウル・フード」=米国南部の伝統的な黒人料理。奴隷時代に、臓モツなど白人が口にしないような食材を使って作られた。食材も良く、調理法も工夫された最近のものは、ヌーベル・ソウル(nouvelle soul)とも言われる。
なるほど、「アメリカの黒人起源」の言葉でしたか。
「臓モツ」などは「大阪」でも食べられていた(いる)ので、そのあたりが共通しているのかもしれませんね。
(追記)
10月31日の日本テレビ「スッキリ!!」で、大竹リポーターが、
「日本人のソウルフード・卵かけご飯」
と言っていました。「モツ」とは関係ありませんが、卵かけご飯は日本のソウルフードだったのか・・・卵かけご飯はす木だけど、ちょっと違和感が。
(2011、10、31)