新・ことば事情
4482「人工衛星が落下」
日本時間の9月24日の未明から午前中にかけて、アメリカの人工衛星(の破片)が地球に落下するというニュースが報じられました。その考えられる落下範囲は、北緯57度から難易57度というかなり広い範囲になるとニュースで伝えています。
そこでちょっと疑問が。それは、
「どこからが"落下"になるのか?」
ということです。
人工衛星の場合は、「軌道から外れて、落ちて」来る、つまり「地球に近づいて来る」のが「落下」
ですが、宇宙を飛んでいる隕石などは、宇宙を飛んでいるときは「落下」ではないですね。大気圏の中に入ったら「落下」なのでしょうか?
一般的に(?)「落下」というのは、
「自分(の所属する何か=例・地球、日本)に向かって、高いところからコントロールされずに、万有引力に従って近づいて来る状態」
を言うのですね。普段私たちは「大気圏内」に(主に「地上」に)いるので、
「高いところから落ちたら『落下』」
と単純に考えていてOKなのですが、いざ、地球を離れた状態から考えると「落下とはどういう状態なのか?」ということを考える必要が出て来るんだなあと思いました。
ま、しかし、結局「地面(や海)に落ちた状態」なら、その途中は省いて「落下」と言えるのでしょうけれどね。