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『道浦TIME』

新・ことば事情

4476「やだ!おいしい」

 

ワインがテーマのマンガ『神の雫30を読んでいたら、主人公の同僚の女性が、イタリアワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルティーノ」を飲んで、

「やだ!おいしい」

と、のたまいました。別になんでもない一言ですが、私は、

「そうだったのか!」

と気付きました。

「この『やだ!』は、最近の若者言葉における『やばい!』と同じだ!」

と。

「やだ」ってんですから「嫌」と拒否してるかと思いきや、全然拒否していないのはご存じのとおり。いままでの自分の常識・感覚を塗り替えるような「プラス面のいいこと」が起きた時に、自己否定せざるを得ない局面で「やだ」と言っている。それと同じように、いい意味での「やばい」も、プラスの面で自分の常識が塗り替えられる、だから「やばい」が「プラス評価」であると。

そういうことだったのですね!納得!!

 

(2011、10、9)

2011年10月12日 12:41 | コメント (0)