新・読書日記 2011_178
『放射能の真実!』(辛坊治郎・高橋千太郎、アスコム:2011、10、11)
辛坊さんの「真実」シリーズだが、出版社は幻冬舎ではなくアスコム。
京都大学農学部の高橋千太郎教授に、放射能と安全に関して辛坊さんが聞くという形の対談集。
辛坊さんも、いつもの「政治」や「経済」といった得意分野というわけではないので、(最近見られるような)「上から目線」ではなく、謙虚に「聞く」姿勢になっていて好感が持てる。真実、「我々とその子どもたち」が生きていくために必要な「正確な知識」を得ようとしている。そしてそれに対して高橋教授が真摯に答えてくれているという気がする一冊。
全体が「3部」に別れているが、基礎的な放射能の知識に関する「第1部」がやや長くて読み通すのにガマンが必要なので、ここを2つに分けて、全部で「4部」にした方が、読みやすかったのかな、という気がした。構成の問題ですが。
それと、162ページに誤植。
×「管直人首相」→○「菅直人首相」
196ページも、
「4半世紀」→○「四半世紀」
の方がよかったのでは?本筋とは関係ありませんが。
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