新・ことば事情
4469「フリーズった」
いつものように「ミヤネ屋」のスーパーをチェックしていたら、隣りで同じようにスーパーのチェックをしていたアラサーの女性ディレクターが、こう、つぶやきました。
「あ、フリーズった!」
なんですと!
「フリーズる」
なんて言葉ができているのですか、いまどきは!
これを聞いて私は、メガネがズリ落ちるようなオドロキを感じたのでした。
念のため、Google検索(9月27日)。
「フリーズる」 = 1520件
「フリーズった」=27万6000件
いわゆる「原型」の「フリーズる」はほとんどないのですが、活用した形の「フリーズったた」はかなり使われているようです。書き言葉の世界ではなく、「話し言葉の世界」で使われていると言えるでしょう。
これに似た「外来語の名詞」に「る」をつけて「動詞」にした言葉で、有名なところ(よく使うところ)では、
「トラブる」
がありますが、これは「トラブル」という名詞の語尾が、たまたま日本語の動詞の「る」と同じなので、語尾が活用語尾化していますね。また、「タクシーに乗る」意味の、
「タクる」
は、「タクシー」の語尾の「シー」が脱落して、活用語尾として「る」がくっついています。
ある意味、外国語の外来語化の形として「フリーズる」「フリーズった」は「正統な継承者」と言えるのではないでしょうか?