新・ことば事情
4460「Return to Tray」
たまたま入ったセルフ・サービスのカフェ。そのトレーを返却するところに、こう書かれていました。
「Return to Tray」
うーん、あんまり英語は得意でない私ですが、この英語、おかしくないですか?これではまるで、
「トレーに返れ(戻れ)」
ではないでしょうか?さらに、
「Retun to Nature」(自然に帰れ)
なんて言葉を思い出しました。
また、「お皿の返却場所」には、
「Dish Return」
お皿が、自らの意志で帰る(返る)みたいです。『バットマン・リターンズ』って映画がありましたね。いっそのことマッカーサーみたいに、
「Dish shall Return」
なら気が利いている?
中学で英語の教師をしている友人に、「これってどうなの?」と教えを請うたところ、
「そんなんに目がいくのはさすがやねえ。『トレーを返すところ』は、他にも言い方はあるやろけど、
『Where to return your tray』
しか思いつかんなあ。『Return to ○○ Tray』は、
『トレイに(何かを)戻す」
っていう意味。『お皿の返却場所』は、『Dish Return』でいいと思う。Returnに名詞の用法あるし、『皿返却場所』みたいな感じではないでしょうか。」
ということでした。