新・読書日記 2011_159
『冠婚葬祭でモメる100の理由』(島田裕己、文春新書:2011、6、20)
「冠婚葬祭」にまつわる様々な質問を100項目挙げ、それを簡潔に見開き2ページで答えていく、大変有益な一冊。「冠」「婚」「葬」「祭」という4つの場面がありながら、36問から90問までの、つまり本書の半分以上は「葬」について。生きている間の「冠」「婚」「祭」は、もし失敗があっても相手も生きているのだから取り返しがつく。しかし「葬」だけは、当人は死んでいて文句が言えないし、だからこそその周りの生きている連中は、勝手に自分が主導権を握ろうとして「自分の思い」をぶつけてくる。やっぱり「葬」が一番面倒なんだなあ。著者の『お墓なんていらない』がベストセラーになったのも納得。悩んでいる人が多いから、買う人がたくさんいるのだな。
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