新・読書日記 2011_161
『「オバサン」はなぜ嫌われるか』(田中ひかる、集英社:2011、5、22)
なんとも刺激的なタイトル。これ、男性が書いたら怒られそう。著者は1970年生まれの「女性」でした。
「第1章 なぜ女性は年を隠すのか」では、「女性の年齢」をめぐる社会的な待遇の問題、もちろん「生殖」と関連してくるのだが。そして後半の「おばさん」と「オバサン」では、社会的な年齢による区別ではなく、そういった年齢になった際に「ハタ迷惑な行動」を取るかどうかによって区別されていると。男の場合は「おじさん」も「オジサン」もそんなに違いはないが「おっさん」「オッサン」と言われるとハラが立つ。(もちろん女性も「おばはん」「オバハン」じゃ、メチャクチャ腹が立つでしょうが。)
110ページ「『オバサン』は差別語か」あたりは、じっくり読みたい。
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