新・ことば事情
4434「F氏に教わった替え歌」
合唱団での練習時間よりも、そのあと飲みに行ってる時間の方が長いのですが、私以上にそういう傾向の強い先輩のF氏に、一緒に飲んでいる席で教わった替え歌があります。早稲田大学出身の人ならおそらくみんな知っている、一番メロディのきれいな応援歌に、
『早稲田の栄光』
という曲があるのです。その替え歌です。しかし歌詞は単に駅名をつなげただけ。
「東京メトロ(地下鉄)東西線の駅名」の羅列です。
♪東陽町、木場、門前仲町
茅場町、日本橋
大手町、竹橋、九段下
飯田橋、神楽坂
早稲田、早稲田、早稲田へ行こう♪
というものです。駅名を繋げただけなのですが、かなり上手くハマルのです。誰が考えたんでしょうね?しかもこれには、
「JR山手線バージョン」
まであるのです。「山手線バージョン」は、「浜松町」から「時計回り」に進みます。
♪浜松町、田町、品川
大崎、五反田、目黒、恵比寿
渋谷、原宿、代々木、新宿
新大久保、馬場で乗り換え
早稲田、早稲田、早稲田へ行こう♪
うまく調子を合わせて伸び縮みをさせる必要はありますが、かなりピッタリとハマります。
特に最後の部分、「高田馬場」と言うと「字余り」だし、
「実は、山手線だけでは『早稲田』には行けない」(山手線に「早稲田駅」はない)
という事実を、
「(高田)馬場で乗り換え」
て、地下鉄に乗り換えて強引に早稲田に行ってしまうというあたりに、「工夫のあと」が見られます。
この「替え歌」を教えてくれたF氏、
「それでさ、この替え歌の曲名、知ってる?」
「いえ、知りません。なんて言うんですか?教えてください」
と聞くと、ニンマリ笑ったF氏、
「『早稲田へ(え)いこう(栄光)』なんだよ」
よーお、できた話やなあ!