新・ことば事情
4432「『おはようございます』の謎」
2011年7月15日の日経新聞夕刊の1面下のコラムで、落語家の桂三枝さん(来年、文枝を襲名)が、
「礼儀と自己主張」
というタイトルで書いてらっしゃいました。その中に驚くべき記述が!それは、
「なぜ寄席やテレビ局では、夜でも『おはようございます』と言うのか?」
ということについてです。
私ももう習い性になって夜でも昼でも、その日初めて会った人には、
「おはようございます」
と言ってしまってますが、「なぜ」かは知りませんでしたが、そこにはこう、「2つの理由」が書かれていたのです。それは、
(1)「『こんにちは』『こんばんは』は、お客さまが『来ん』につながるから忌み嫌って使わない」
(2)「『おはようございます』は目上にも仕える丁寧語だから」
ホー、そうだったのか!三枝さんは、さらに続けて、
「先輩師匠に『こんにちは』は使えない。出入りの多い楽屋ではともかく『おはようございます』と言っておけば間違いないからでもある」
と綴っています。
いやあ、そうだったのか!それがテレビの世界でも・・・私はほかのテレビ業界用語と同じように「ジャズ屋さん」(ミュージシャン)から入ったのだと思っていましたが・・・そういった芸能関係では共通して使われていたのかもしれませんね。
私はというと、大学時代に所属していた「グリークラブ」(男声合唱団)でも「おはようございます」は朝昼晩、使われていた(ような気がする)ので、それほどテレビ局での「おはようございます」には違和感はありませんでした。あ、でも学生時代は、
「チワッ(こんにちは)」
だっけかな?それは高校時代のサッカー部か?こんがらがってきました。