新・ことば事情
4429「ジミヘンの表記」
7月25日の「情報ライブ ミヤネ屋」で、エイミー・ワインハウスさん(27)が亡くなったというニュースをお伝えしました。
その際に、エイミーさんは、「27歳」で亡くなった偉大なミュージシャンとして、
「ジミヘン」
こと
「ジミ・ヘンドリックス」
を尊敬していたという内容がありました。その「ジミヘン」の名前の表記について、
「ジミー」と伸ばすのか、伸ばさないか?「リクス」か「リックス」か?「・」が入るのか、入らないか?
など、いろんなパターンが考えられました。どれが正しいのか?
そこで、インターネット検索(Google)の件数で多いものを採りました。(7月25日検索)
<「・」が入る>
ジミ・ヘンドリックス =98万5000件
ジミ・ヘンドリクス =10万8000件
ジミー・ヘンドリックス= 6万5300件
ジミー・ヘンドリクス = 7850件
<「・」が入らない>
ジミヘンドリックス =98万4000件
ジミヘンドリクス =10万7000件
ジミーヘンドリックス= 6万5200件
ジミーヘンドリクス = 7840件
ということで、「・」が入るか入らないかにかかわらず、一番多いのは「ジミ」と伸ばさず、後半は「リックス」と小さい「ッ」が入る表記でした。放送では、一番数が多かった、
「ジミ・ヘンドリックス」
にしました。
ちなみに英語表記では、
「Jimi Hendrix」
でした。「Jimmy」ではなかったのですね。なお本名は、
「ジェームズ・マーシャル・ ヘンドリックス(James Marshall Hendrix)」
でした。日本では「ジミヘン」ですけどね。
翌日、7月26日の読売新聞朝刊の、エイミー・ワインハウスの追悼記事で、音楽評論家・大友博氏は、
「ジミ・ヘンドリックス」
と書いて(表記して)いました。