新・読書日記 2011_132
『ほまれ~なでしこジャパン・エースのあゆみ』(澤穂希、河出書房新社:2008、7、30)
「なでしこジャパン」のエース、女子ワールドカップで世界一・MVPに輝いた澤穂希選手の「自伝」。北京オリンピックの前に出たもの。1978年9月6日生まれ。「穂希」と書いて「ほまれ」と読むその名は、その年はお米が不作だったので、お米がいっぱい穫れますようにとお父さんが名付けた名前なのだそうだ。よく間違えて「ホキちゃん」と呼ばれたという。
その北京オリンピックでは「ベスト4」であった。
「2008年6月10日」に記されたこの本の「あとがき」には、
「目の前に壁が立ちはだかっているのは、自分の成長のために大切なことだ。それはこれからも変わらない。いつか世界の頂点に立つ日、その夢の実現までには、まだまだ長い道のりが続くだろう。今はまだ、その通過点だ。」
とある。そう、確かに「通過点」であった。そして思ったより早く(?)3年と1か月後に「世界の頂点に立つ日」がやって来た。日本時間の2011年7月18日。
澤穂希選手の座右の銘は、
「夢は見るものではなく叶えるもの」
だそうだ。たしかに「有限実行」の澤選手。すごい!
澤選手が身近に感じられ、誰もがファンになってしまう一冊。
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