新・ことば事情
4401「むすこ、むすめ」
『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎×大澤真幸、講談社現代新書:2011、5、20第1刷・2011、6、6第3刷)という対談本を、家でビールを飲みながら読んでいたら、大澤さんの発言の中の、
「日本の神の名前についてる『ムスヒ』の『ムス』は『苔ムス』の『ムス』で、自然と生えてくるという意味ですね。」
というところで、ピーンと来ました。
「『苔むす』の『むす』は『生じる』の意味で、『生(む)す』とも書くのではないか?そうすると、『息子』『娘』は、『生す子』『生す女』から生まれたことばなのではないか?」
早速、家にあった『広辞苑』を取り出して来たら、「ビンゴ!」でした。
「むす(生す・産す)」で「むすこ」は、(「産子(むすこ)」の意)と、「むすめ」は(「産女(むすめ)の意」
と明記されていたのです!やっぱり!
また、『新明解国語辞典』も、
(「むす」は「産(む)す」意)
と書かれていました!
全然知らなかった!急に思いついたのですが、こういう風に気づくことって、あるんですね!