新・読書日記 2011_133
『数字とことばの不思議な話』(窪園晴夫、岩波ジュニア新書:2011、6、21)
窪園先生とはお会いしたことはないが、お名前は存じ上げています。神戸大学にいらっしゃったと思ったら、本を読むと、去年から国立国語研究所に移られたと。知りませんでした。
「日常的に使っている数字の中に、不思議な現象がたくさん眠っており、それらを一つ一つ丁寧に紐解いていくと、ことばの法則が見えてきます。」(7ページ)
そのとおり、そのとおり!うんうん、と言いながら読み進めます。あれ?「紐解く」の使い方、これでいいんだっけ?ま、それは置いといて、「ジュニア」向けですので、丁寧です。そして、大人が読んでも「そうだったのか!」という発見がいっぱい!
それより何より、まず開いてページに載っていたのが、私がその時悩んでいた、
「0は複数形か?単数形か?」
という問題の答え。(90ページ)「あっ、これだ!」と。常に悩んでいると、こういう風に答えが目の前に出てくることが、本当にあるんだなあと思いました。
「言葉」と「数・数え方」について興味や疑問を持っている人は、必読の書です!
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