新・読書日記 2011_135
『ストライカーのつくり方~アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか』(藤坂ガルシア千鶴、講談社現代新書:2011、6、20)
著者は、アルゼンチン在住22年の日本人ジャーナリストで、アルゼンチン人と結婚している女性だ。本の表紙・・・というか、表紙のような存在感のある立派な帯に、
「メッシ、テベス、イグアイン、ミリート、アグエロ~得点王たちのゴールを決める技術」
と力強く記されており、その5人の写真が載っているのだから、買わないわけにいかないという感じだった。
読み終えて、やはり「アルゼンチン」のサッカー人と日本では、根本的に違うのだなと、感じざるを得ない。ただ子どもの頃は日本人もみんな「ゴールを目指す」もしくは「ドリブルをしたがる」はずだったのに、どこで変わってくるんだろ?やはり子どもたちのサッカー教育に対する方針とシステムの点で、アルゼンチンは日本とは違うと感じた。日本もユースチームの育成や高校サッカーで優秀な指導者がいるはずなのだが・・・。
そもそも「サッカーは手を使わない」と教えるのが「間違い」だというのは今になって思うが、子どもの頃はそんなの習わなかったものなあ。「身体で覚える」部分と「頭で覚える」部分のバランスが大切なのだろうな。楽しい本でした。南米選手権でアルゼンチンはPK負けしちゃったけどね。ブラジルも。ウルグアイ、なかなかすごかったな。南米もおもしろいよね。次のワールドカップはブラジルです!!
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