新・ことば事情
4384「シェルブールの雨傘の骨の数と音楽」
梅雨です。やっぱり雨はうっとうしい。
そんな季節に久々にDVDを借りてきて見たのが、
『シェルブールの雨傘』
です。冒頭シーン、カメラが上から広場を歩く人たちを撮影した様子が、それこそ文字通り、
「傘の花が咲く感じ」
でとっても斬新なオシャレな感じがしました。
で、今回そのシーンを見ていて気付いたのですが、出てくる「傘の骨」が皆、
「12本」
なのです。現在、日本で売っている傘、ふつう傘の骨の数は、
「8本」
です。「上等な傘」(高価な傘)は、
「16本」
の物もあります。先日、家の近くのショッピングモールに展示してあった傘の骨は、なんと
「24本」
でした。「傘の骨の数」も、時代とともに流行があるのかもしれません。
ところで、『シェルブールの雨傘』の音楽と、中村雅俊主演の青春ドラマ『われら青春』のいずみたくシンガーズが歌う主題歌『帰らざる日々のために』(いずみたく作曲)に、似た部分があります。一番有名な歌詞、
「涙は心の汗だ」
の部分です。もしかしたら、いずみたくさんは『シェルブールの雨傘』をイメージしたのかもしれませんね。違うかもしれませんが。