新・読書日記 2011_109
『気になる日本語~本音を申せば』(小林信彦、文藝春秋:2011、5、15)
小林信彦の2010年に「週刊文春」で発表されたコラムをまとめたもの。全部既に読んでいるので、特に目新しい感じはない。高島俊男さんの「コラムまとめ単行本」のように「あとからひとこと」を入れてくれると、わざわざ単行本を買う価値が上がると思うのだが。
2010年は7回にわたって「気になる日本語」を取り上げていたので、それがタイトルになっているが、週刊誌でのタイトルは「本音を申せば」。「気になる日本語」の筆頭は「悩ましい」の用法について。これ、気になりだすと本当に"悩ましい"んですよねえ。でも本当に「語感」というものはなかなか厄介で、人それぞれの部分があるので。単行本でも直っていなかったが、牧村史陽の本のタイトルは「大阪方言事典」ではなく「大阪ことば事典」だと思うが、いかが?
ともかく、ここに出てくる本や映画の話を読んでいると、「見たいなあ」と思う。イーストウッドで見ていないのもあるので、DVD借りてきて見ようっと。
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