新・読書日記 2011_096
『大津波と原発』(内田樹×中沢新一×平川克美、朝日新聞出版:2011、5、30)
表記の3人の鼎談。
なんか、「高見の見物」的な感じがしてしまうのだが。もちろん、現場とは別に大所高所から大きな道筋の意見を言う人の存在も必要なのだが・・・。
ただ、これまでの日本は「問題先送りの連続」だった、それがもう「先送り」できない状態になったのだという認識は、その通りだと思う。
そんな中、内閣不信任案の採決を巡る「国会=政治家のムラ」での「コップの中の嵐」・・・これこそまたもや「問題の先送り」なのではないか。政治家として取り組むべきものが目の前にあるのに、それを見つめることを避けているとしか思えない。いつになったらそれに気付くのか。いや、「気付かないふり」をやめるのか。国民の、被災した人たちの声は、一体誰が受け止めてくれるのだ。
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