新・読書日記 2011_100
『震災列島』(石黒耀、講談社文庫:2010、1、15第1刷・2011、5、6第2刷・単行本は2004、10刊行)
単行本が出たときに、人から借りて読んだ。今回の東日本大震災にあたって読み返そうと書棚を見たけど見当たらず、買おうかなと思っていたら、書店で文庫本を見つけて迷わず購入。「おもしろかった」と書くと語弊があるが、「災害読み物」としてというよりは、主人公の「敵討ち」の物語として「おもしろかった」と言うべきだろう。ただ、その「敵討ち」の方法の前提となるのが「東海地震」であり「津波」であるという点、そういった道具立てが、フィクションの形をとって地震対策への警鐘を鳴らしているということなんだろうと思った。
東日本大震災がらみで言うと、「浜岡原発」に関する記述が、かなり詳細で参考になった。
そして・・・今頃気付いた!ペンネームの「石黒耀」は「黒耀石」の「石」を頭に持ってきただけやんか!うまいことカッコいいペンネーム作ったなあ!僕もそんなペンネーム作りたいです!勉強になりました!
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