新・読書日記 2011_095
『「事務ミス」をナメるな!』(中田亨、光文社新書:2011、1、20第1刷・2011、2、25第3刷)
光文社新書にありがちな扇情的なタイトルに"軽さ"が表れていてあまり読む気がせず、(この本が)出てすぐは、書店で手に取ろうとも思わなかったのでが、わりと評判がよさそうで、書評で見て「いいかな・・・」と思ったので購入。これが、読む前の予想とは違い(つまりタイトルのイメージとは違い)なかなか良い本なのです。「ミヤネ屋」のミス防止担当の私としては読まねばなるまい!
単なる「事務ミス」というだけでなく、大きくはそれこそ「原発事故」につながると、スリーマイル島の原発事故も引き合いに出して説明している。(これは東日本大震災よりも前に書かれたものです)
実践編「ミスの解決は6つの面から考える」では、
① しなくて済む方法を考える
② 作業手順を改良する
③ 道具や装置を改良する、または取りかえる
④ やり直しが効くようにする
⑤ 致命傷にならないための備えを講じる
⑥ 問題を逆手にとる
という6つの方法を示している。そして「『気付かない』から事故になる」では「異常検知力をつける」とあります。そりゃ、そうだ!それをみんなが身につけるのは、とっても大変な実地訓練=経験と時間がかかるのだよ。しかし、その異常検知力を高める具体的な方法までここには書かれている。詳しくは本書を!
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