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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_077

『電子書籍を日本一売ってみたけれど、やっぱり紙の本が好き。』(日垣隆、講談社:2011、4、28)

おもしろいし、色々すごい人だなあと思うけど、なんか嫌だ。嫌なエキスがにじみ出てる感じがして...そう、「慇懃無礼」って言葉がピッタリです。魅力的だけど、偉そうな「上から目線」がうっとうしい感じ。確かにすごくて偉いですよ。でも、そういう人がこういう態度を取るのはどうなのよ?という感じ。()という表記、が「口偏に山書いて虫」の「わらい」みたい。「日本一売ってみた」というのも「日本一」がイヤらしい。謙虚さがない。たしかに客観的に「日本一」なのだろう。が、なかなか誰も「すごさ」を認めてくれない(信者的な読者は別)から、自分でアピールするしかない。

こんな魅力的なタイトルであり、一部、大変魅力的内容であるにもかかわらず、一般には、"教育的に"お薦めできない本だ。毒がきつすぎる。「おお!おもしろい!」という内容と、「人間(社会人・日本人)としていかがなものか」というものが分裂して散乱している。副作用がきつ過ぎる気がする(個人攻撃が過ぎる)ので、あまりお薦めできない。金を出して購入した読者として、("自分で選んで"買ったのだから)「金返せ」とは言わないが、その代わりの「感想」として1300円分の文句を言わせてもらいました。あ、影響受けて、嫌味な文章になってる気がする。まあ、しゃーないか。似たような気質を感じないでもないから。その意味では、私にとっては自己嫌悪状態を引き起こしかねない危ない書物なのです。テレビの字幕スーパーの誤りが、以前に比べると最近少し減ってる、これからそういう仕事が重要になる、というくだりは嬉しかった。

 


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(2011、5、7)

2011年5月17日 16:47 | コメント (0)