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『道浦TIME』

新・読書日記 2011_072

『江戸の卵は1個400円!~モノの値段で知る江戸の暮らし』(丸田勲、光文社新書:2011、4、20)

 

「物価の優等生」といわれる「卵」。

以前、私も少し調べたことがあるが、戦後すぐと21世紀の現在とでほとんど値段が変わっていない。たしかに「物価の優等生」だ。しかし「江戸時代」にはどうだったのか?タイトルには「1個400円」だったと!これは買って読まずにはいられない!いつもながら光文社の「週刊誌的・書名」につられて買いました。これもいつもの通り、「書名ほどはおもしろくない」という感じで・・・。でも十分に興味深い本でしたよ。

江戸の人々の「職業・稼ぎ」という「収入面」から入って、(およそ1文=20円で計算されています)、裏長屋の庶民の暮らしさん交通、床屋、"郵便"料金、湯屋、タバコ、葬儀費用まで「人びとの暮らし」に密着した「値段」が、そして「医は仁術」、お医者さんや薬のお値段は?更には食べ物、エンタメ=娯楽に至るまで、江戸時代にぐいぐい引き込まれる。いま、「3・11」以降、「江戸の智恵」も参考にすべき点もあるのではないか。そういう視点で読んでも、おもしろいと思う。


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(2011、4、29読了)

2011年5月14日 12:31 | コメント (0)