新・読書日記 2011_063
『放射線の話』(大朏(おおつき)博善、WAC:2002,6,11初版・2010、12、6第2版)
「放射線と放射能はどう違うか?」
に始まり、あまり(ほとんど)放射能のことを知らないだけに、「放射能」というと、なんだか「おっかない」イメージが付きまとっていた・・・というのが、大方の日本人の平均的な姿ではないか?かく言う私もその範囲を出るものではない。もっと原子力、放射能のことを知りたい!と言っても、専門的なことはよくわからないので、素人にもわかりやすく書いた本はないか?と思っていたら、こんな本を見つけた。このところ放射能関係の本が次々新たに出たり増刷されたり復刊したりしているようだ。当然のことながら、それだけ関心が高いのだ。「正しく怖がる」ためには、最低限のことを知らねばならないだろう。
本書を読めば、多少、そのあたりのゴチャゴチャした知識が整理された気がする。
まず、外から放射線を浴びるケースと、放射性物質を体内に取り込んでしまうケースがあり、区別すること。放射性物質を体内に取り込んでしまうと、体内で放射線を出し続けるので、注意が必要なこと。放射線はエネルギーだから体内にはたまらないが、放射線を出す物質は体内にとどまり放射線を出し続けること。そういったことが整然と頭の中で区別できればいいのだが、なかなか難しい・・・。
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