新・読書日記 2011_061
『プロ野球解説者の嘘』(小野俊哉、新潮新書:2011、3、20)
東日本大震災のために、開幕がずれ込んだ今年のプロ野球も開幕した。節電のためにナイトゲームが避けられ、デーゲームが多いと、なんだか昔の野球のような感じだが、その分、選手が生き生きと一生懸命プレーしているように見えるのは、気のせいか。
さて、「データ」で野球を丸裸にしてしまう著者、前作も面白かったが、この本もおもしろい。よく耳にする「野球の俗説」、たとえば、
「6回を終わって1点差。試合はまだわかりません」
とか、
「4番が打てば、そりゃ勝ちますよ」
といった「説」を、データで覆して行くのは、驚きを伴い、かつ大変痛快である。
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