新・ことば事情
4354「日・ベトナム」
パソコンが重くなったので、古いメモを整理していたら、去年(2010年)10月22日のメモが出てきました。
「日経。一面、日・ベトナム共同開発。レアアース(希土類)日・ベトナム。昔なら、日越。越南。ただし9面では日越首脳会談と本文に出てくる。」
何について書いているかというと、
「日・ベトナム」
という表記についてです。昔なら、
「日越」
と書いたところです。「ベトナム」は、
「越南」
という漢字表記でしたからね。これって 発音に音を当てただけなんかなあ。「ナム=南」だし「ウェツナム」だったのでしょう。
でも日本経済新聞、1面では「日・ベトナム」としておきながら、9面では、
「日越首脳会談」
という文章が出てきている。つまり表記は一定していないようです。
そういえば、2009年11月12日(木)~13日(金)に高知市の高知新阪急ホテルにおいて開かれた新聞用語懇談会の秋季合同総会の席で、私はこんな質問をしていました。
「『日メコン首脳会議』という名称は、バランスが悪くないか?」
これについて、毎日新聞の委員からは、
「『日タイ』などという略し方もある、『日メコン』を『日メ』としたら、一体『メ』はどこなのかわからない。『日本』は『日』と略しても『日本』と分かるから略すのでは?」
そしてフジテレビの委員からは、
「『メコン』は既に略されている。正しくは『メコン川流域5か国』である」
という意見も出たことを思い出しました。