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『道浦TIME』

新・ことば事情

4349「義援金と現金」

ここ1か月、ニュースで毎日のように出てくる「義援金」。本来は、

「義捐金」

と書くのですが、「捐」の字が「常用漢字ではない=表外字」なので、新聞や放送では、同じ「音」を持つ常用漢字「援」を使って、

「義援金」

となっています。

その「義援金」ですが、「ぎ」「え」をはっきりと言わないと、

「現金」

に聞こえてします。

「義援金」=「GIENKIN

「現金」 =「G ENKIN

で、その違いは「ぎ」か「げ」か、ローマ字で書くと「I」の音が入るかどうかの違いであることがわかります。ですから、母音の「I」の音をはっきり口を横に広げて発音しないと「E」に聞こえて、「現金」になってしまうわけですね。しっかりと口を開くことは重要ですね、特にアナウンサーにとっては。

ま、大体「義援金」は「現金」なので、それでもいいと言えばいいのですが、そのまま直接「現金」と言うと、身もフタもない感じですしね・・・。

 

(2011、4、14)

2011年4月14日 20:42 | コメント (0)