新・ことば事情
4348「ありがとうございました」
4月10日の統一地方選挙を前にして、先週木曜日、「期日前投票」を済ませてきました!市役所の支所の入り口に設けられた四畳半ほどの狭い所に、職員が9人!みんなに見つめられての投票です。なんとなく・・・どころかモロに「監視」されていて、これはなかなか緊張してしまいます。それでもなんとか投票を終えたら、周囲の9人が一斉に、
「ありがとうございました!」
・・・これ、こういう場面では、
「ご苦労様です」
だと思うけどな。「ありがとうございました」って「コンビニ」じゃないんだから。国民の権利を行使、義務を果たしているだけだと思いますから。
それにしても、その昔初めて不在者投票に行った時は、市役所の本庁まで出向き、投票しようとしたら、
「なぜ、投票日当日に来られないんですか?」
と詰問調に理由を聞かれ、「仕事」と答えると、
「何時からですか?」
「・・・9時からですけど」
「じゃあ、仕事に行く前に投票できますね。朝7時から投票所は開いてますから」
と、そう簡単には不在者投票をさせてくれませんでした。
「でも朝、7時に起きて来られるかどうか、わからないので、今、したいんですけど・・・」
と言うと、
「仕方がありませんね。じゃあ、この理由の欄のところに、『朝7時から夜10時まで仕事のため』と、理由を書いてください」
と融通を利かせてもらって不在者投票はできたのですが、ウソを書いたことに後ろめたさを感じたものでしたが・・・。今は「旅行」とか「レジャー」でも不在者投票(期日前投票)ができるようになったんですね。隔世の感が・・・。
それなのに、投票率があんまり上がらないのはなぜでしょう?「期日前投票」をする人は増えているのに・・・。