新・ことば事情
4347「肝が縮んだ」
ことしも大学が始まりました。
甲南大学での「マスコミ言語研究Ⅰ」の講義。2006年に始まったので、6年目になります。
先日の土曜日、今シーズン初講義の日は、雨が上がりかけの中途半端な天気でした。
講義を終えたときにはもう雨派上がって、すっかりお日様が差し込んでいました。
JR摂津本山の駅のホームに着くと、ホームの椅子が新しくなっていました。1年ぶり(正確には9か月ぶり)に来たのです。その椅子を見て、
「そういえば、この椅子に座ってコンビニのおにぎりを食べていて、ここに傘を忘れて芦屋駅で気付いて戻ったら、まだ傘があってホッとしたことがあったなあ・・・」
と懐かしく見ていたら・・・、
「あ!傘持ってない、忘れたあ!」
その瞬間、「おなかの上の方が、下から持ち上げられるような感じ」になりました。
しかし次の瞬間、
「そうだ、今日は最初から、傘を持って来てなかったわ!」
と。その時に、さっきの「おなかの上の方が、下から持ち上げられるような感じ」というのがまさに、
「肝が縮んだ」
状態ではなかったかと思いました。はなから傘を持って来ていなかったことを思い出したときに、
「縮み上がった肝は、スーッと下がって」
いき、元の位置に戻っていくのを体感しました。
「ほんとに肝って、縮み上がるんだなあ」
と、まさに実感。
と同時に、俺の肝って、小さいなあ・・・とも思いました。