新・読書日記 2011_058
『結果を出し続けるために~ツキ、プレッシャー、ミスを味方にする法則』(羽生善治、日本実業出版社:2010、12、1)
うーん、勉強になりました。やはり名人は違う!
その一方で、「そう、そう!!私の考えと同じ!」と思う部分もたくさんあった。たとえば、
「速い球は力で打ち返さない」
は、わかってはいるんですが。ついムキになる。
2008年6月の名人戦七番勝負第六局。3勝2敗、勝てば19世名人を襲名する資格を獲得した対局で、最後の三手を、震えながら着手したのだそうだ。え?羽生さんでも手が震えることがあるの?
「これは、勝ちを読み切ったものの、最後まで油断してはいけないと思ったときに起こる現象なのかもしれません。」
「このときは震えが一段と大きく、マス目にうまく駒が置けずに、少し困りました。勝ちだという確信がないときには震えることがないのですから、人間とは不思議なものです。」
うーん、そういうものなのか。
そして、「結果を出す」ためには「ミスへの対応」が重要だと。
<1> ミスをどのように割り切るか、受け止めるかというメンタル的な要素。
<2> ミスをしてもそれ以上傷を深めない、大きなダメージを被らないようにするというリカバリー、フォローのやり方。この二点が、非常に大切になってくる。
<3> 反省はしても後悔はしない。
また、ミスを減らすには、「自分のミスの傾向を知る」ことが重要。
そして、「保守的な選択は10年後に最もリスクが高い」。
たしかに、そうでしょうねえ。「問題先送り」ということですもんね。
そして、勇気付けられたのは
「私は『才能とは、続けること』だと考えています。」
という一言。頑張ります!
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